四種のそばと三種のつゆ
高遠そば ますやには、天ぷらもかけそばもありません。「高遠そば」を主軸にざるそばだけです。四つの石臼で四種類の自家製粉をしています。 「玄」は透明感のある細めの二八。伊那で唯一毎日手びき臼で碾く「抜き」は粒が見えるほど粗い十割。「田舎」は甘皮多めの黒く太い十割。更に専用低速臼で超粗挽きにした「入野谷在来」もあります。この四種をお客様に合わせて半量ずつ茹でたてで提供します。
つゆも三種類を用意。焼きたて味噌の香りと枯鯖節の甘味の高遠つゆ。本枯本節だけできりっと仕上げた江戸風つゆ。島根産あごを自家焼干して12時間低温抽出したつゆもあります。
※1月から3月中旬は蕎麦とつゆを各1種類減らします。ご迷惑をおかけします。
高遠そばって??
自家製味噌を焦げ目がつくまで焼き、辛味大根をおろしてすり鉢に入れ、すりこぎで軽くあたってネギを入れる。食卓の真ん中に置いた大きなすり鉢からお玉でとって、煮干しの出汁に多めに入れ、母ちゃんの打った蕎麦をワシワシ食べる。素朴な味だけに「焼きたて味噌とおろしたて辛味大根」が命。私が子供の頃から食べてきたこんな「からつゆ蕎麦」がますやのそばの原点です。
高遠そばは、江戸時代から伝わる焼き味噌と辛味大根のからつゆがルーツです。そのころ砂糖、鰹節、醤油、味醂などは希少だったため、塩以外は畑で採れた物だけで蕎麦つゆにしていました。詳しくは
入野谷在来って??
「入野谷の浦」で栽培されていたそばの種が、2013年に塩尻花卉試験場でたった20g見つかりました。一刻の山根氏、飯島市会議員、わたしが、試験場に訪れて増殖を依頼、そのうち芽が出たのはわずか6粒。その6粒が6年かけて市販できるまで復活しました。詳しくは
お知らせ
- ■約20席の小さなそば屋のため、席予約はできかねます。
- ■四種の蕎麦を半量ずつ時間差提供のため、他店より約2倍の時間がかかります。全量自家製粉で手打ちのため早めの品切れもあります。ご迷惑をおかけします。
- ■長野伊那谷観光局のサイトに当店紹介記事がアップされました。